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2011年6 月 5日 (日)

コメント

かえるの秘書

整然と列をなす英国紳士・・のイメージでおりましたが、英国人でも列をなして長時間待たされるのはイヤなのですね。人間ですからやはり誰でも嫌なものは嫌なわけですね。
それに、行列している人々は、必ずしもいわゆるロンドンっ子ばかりではありませんからね。様々な人種が行き交う駅ですから、機械を壊してしまう人や、操作がわからずもたつく人もそれだけ多いということなのでしょう。
料金設定が「知る人ぞ知る」になっているというのもエトランジェには怖い話。でも、ユーロスターの料金もコロコロ変わりますし、欧州の鉄道はどうやらそのような料金設定になっていることが多いようですね。
ロンドンをはじめ、欧州では、列にきちんと並ばないのではなく、機械の故障や窓口の少なさなどでスムーズに流れないことが多いのですね。4つのうち2つくらいしか窓口が稼働していない・・この光景は本当によく見かけますので、なぜ係員はしゃかしゃか働かないのだろう・・と不思議に思っていました。この傾向は、フランスやイタリアなどではなおさら顕著です。駅や郵便局員は愛想が悪く係員もモタモタ手続きがのろい・・というのは、日本人だけでなくその国の在住者でさえ言っています。
エスカレーターを急いで駆け上がったり、バゲットをかじりながら横断歩道をわたっている忙しそうなビジネスマンなどよく見かけますし、パリっ子なんてせっかちで結構ケチだったりするわりに、あのような駅の行列には半ばあきらめた表情で忍耐強く並んでいるのはなぜ?と、パリを訪れるたびにいつも不思議に感じていたのですが、ロンドンでも同じような現象が起きているのですね。
なぜ行列をスムーズにするために改善しようとしないのだろう・とも思いますが、「これは相当待つな・・・」とあきらめた時の気持ちの切り替えが早いといいますか、どうせ待たなければならないのならばカフェやバーで好きな本でも読んで時間をつぶそう、と悟りの境地なのでしょうか。
逆に日本でも地方や海外から来た人が東京の在住者に驚くのは、満員電車ではないでしょうか。おのぼりさんは、隣の人とくっついて息苦しくなってしまうのにいちいち反応して発狂しそうになるのですが、東京在住者は、もちろん嫌なものは嫌なのは同じでも、泣いてもわめいても変えられない状況には逆らわないのが一番と悟りを開いていますので、微妙な距離感、微妙にすべての人が目が合わないように微妙・・・に中吊り広告や前の人の洋服の生地の柄などに視線を移して、「次の駅で少しでも人が下りてくれますように」と息をひそめて心ひそかにお祈りしているのです。
満員電車の息苦しさはなんとか解決したいものの、混んでいるらば、次の車両を待ってみるか・・という時間と心の余裕を私達も持ってみたいものですね。

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