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2011年6 月15日 (水)

コメント

かえるの秘書

黒澤映画は、個人的には、あまりいろいろ作品を観たことがないので詳しくないですが、国際的に高い評価を得てファンも多いですね。「生きる」の脚本はトルストイの作品を下地なのだそうですね・・。
フランスでは、圧倒的に小津安二郎が今でも人気です。また、私も子供の頃から、祖父に少し似たところがあったからか笠智衆がなんとなく気に入っていました。ジム・ジャームッシュ監督(モンパルナスのレストランで隣のテーブルに座ってきたことがあります!)や、ヴィム・ヴェンダース監督など大学時代に流行っていたヨーロッパの監督も小津安二郎を尊敬していたと映画好きの友人から聞いたことがあります。少なめのセリフとセリフのなんともいえない「間」とか「余韻」が詩的で、かえって多くのセリフを畳み掛けるよりも心理描写に深みが増すところなど、フランス映画と似ている感じがします。
フランスの大学で授業を受けていた頃、担任の先生も小津映画好きでしたし、個人的にはそれほどたけしの映画が好きでないので最近はどうだかよく知りませんが、北野武もフランスで大人気でしたね。
制作者や表現者の意図しているとおりのことが伝わるとは限らないものの、音楽などは特にそうですが、「いいものはいい」と、言葉や文化や時代が異なっても、芸術作品は、そういうものを超越して理解しあえるものなのですね。

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